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犬猫 [2004映画]


犬猫 [DVD]

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トリノ国際映画祭で色々と受賞した作品です。90分ちょいの作品なので見やすいかな。
ただ、ビーターズの作品だけあって…真剣に見ないとおもしろくないと思う。
なにげない二人の女の子の生活なのだけど、意外に真剣さが詰まっていて、それを映像としておって行く
様が面白い。

スズ(藤田陽子さん)は古田(西島さん)と同居していた家から飛び出します。
友達のアベちゃん(小池栄子さん)の家へ向うと、ヨーコ(榎本加奈子)がいた。
アベちゃんが一年間中国に留学する間の留守番役として、ヨーコはよばれていたのだ。
そこにスズは居候する。
それにあまり、良い顔をしないヨーコ。
黒斑の眼鏡をかけ、フィルターをかけてスズを見ているようだ。
とこかく、スズは人当たりが良い。ヨーコとはその辺がちょっと違う。
幼稚園頃から仲が悪かったらしいが、スズタイプの女の子は同棲には嫌われそうな感じ。
料理が上手くて、男の子と話が弾んで、人に優しく声をかけてもらえる。
ヨーコはどちらかというと、恥ずかしがりやで自分を外に出さない。本心をもらさない。

そんな二人が同居を始め…
ヨーコのバイト先の男の子が、ある日家にいた。
スズが偶然出会い、誘ってきたのだ。
その男の子に好意を持っていたヨーコは家を飛び出し、古田の元に向う。
古田はヨーコの元カレ、つまりスズにとられたわけだ。

ヨーコは聞く
「そうして、私じゃだめだったの」
「男のけじめ。スズがすきだから。」
と古田。

そうして、翌日家に戻るヨーコ。
古田と寝たと嘘をスズに言う。
スズはワインをヨーコにかけて、家からでていくが…

戻って来て、ふて寝。
しかも、バイトもヨーコが変わってあげるというお花畑野郎。
それでも、一緒に暮らす二人。

ストーリーとしてはこう、淡々と進んで行きます。
同性からみると、スズとは友達にはなりたくないですね。
でも、それでも付き合う、なんというか面倒見の良い役を榎本加奈子が上手く演じている。
離れられないもどかしさ、切なさみたいなものもあってよかった。


はい、西島ポイント
ハイライトを吸う、またもや売れないライター。
もう、定番西島さん。

今回はカレーが見所です。
鈴が作っておいたカレーの残りを鍋からお玉ごと食べてしまうお行儀の悪さ。
おいおい。。。って

そして、ヨーコに対する接し方。
ふわんと言葉を返しますね。結構、厳しい言葉を、ふわん。
あいかわらず、雰囲気ゆるがす男です。

そして、西島さんによく似合う安アパートでのスエット姿(普段はしないで下さい)
脱いだよ。パンツ一丁。
まあ、おしりはよくみてるけど、パンツもいいですのお。



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銀のエンゼル [2004映画]


銀のエンゼル [DVD]

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小春日和も見えてきた今日この頃にこの映画を出したのは…
なんとなく、雪が見たかったからです。

冬の北海道道東。
周囲に何もない所にポツンとあるローソンを舞台に交錯する老若男女の思い、生き方。
北海道ご当地アイドルだったはずの大泉洋さんとローソン。。。。。。
バリバリの北海道で、道産子の私としてはなかなか好きな作品。
ちなみに、出演者の中に高校の後輩がいるんだな。
こんな、マニアックな作品に出ている西島さんが好きだよ。わたしは。
ついでに、私、ローソンでバイト経験あります。
からあげクン揚げてました〜

さて、お話
道東の道沿いにあるローソンのオーナー、北島昇一(小日向文世)が主人公。
店の周囲は雪、雪、雪で建物がない。北海道ならではの「隣まで車で行く」地域。
昇一は店長の妻に店もまかせ、子育ても任せのんびりした生活を送っていたのだが、妻が雪道で事故。
入院。そして、娘の東京進学の要望が突然襲ってくる。

都会と違い、北海道のコンビニはアルバイトも少ないので、深夜は店長や経営者が入る事が多いのだが
この店もそうだったようで、妻の代わりに昇一も深夜働く事になる。一緒に働く青年は佐藤(西島さん)
なかなか、丁寧な青年で客一人一人を覚えており、深夜の駐車場でダンスを練習する高校生の為に
店のロールカーテンの一部をおろし、舞台をつくってやる。
ローソンの配送のトラックを運転するのはロッキー(大泉さん)。どうも、彼は昇一の娘由希に好意をもっているようだが、おちゃらけているのでイマイチ本気度が無い。

深夜の店には色々な人が訪れる。
昇一の昔からの知人明美はスナックを経営しながら一人で娘を育てている。そして、毎晩ローソンでチョコボールを買って行く。銀のエンゼルを5枚集めたら道ができると信じて。
どうみても犯人の顔がわからない指名手配犯のポスターをもってくるおまわりさん。

街に一件しかないコンビニは地域のコミュニティーでもあった。
逆にそれだけ狭い街だと情報がいろいろな所から遠回りして昇一に入ってくる。
娘が東京の美大に進学したいと言っているのも、明美から聞く事になり…それに頭ごなしに反対する父と由希は対立。
由希は家を飛び出す。

雪むしが舞う、冬の頭の北海道。

雪は時に電気を止める。
由希ののった電車もとまり、そこに殴られた顔のロッキーがやってきた。


一方、ローソンの店のなか。
薄暗い自家発電の光のともる中で、佐藤が昇一に酒を出して言う。
「飲みましょう」
「飲めるわけないよ」
枠にはまる昇一に佐藤が続ける
「飲んでみたら変わるかもしれませんよ」

昇一は思い切ってつがれた酒を飲む。
そして…気がつきゃ目の前には数本のビン。
いい気分の昇一のまえに、突然入ってきた客が、店の街灯を付けろと叫ぶ。
彼女は毎日、この店を目印にしてやってくるという、男を待っているのだ。
街灯がないと男が来れないと。
マニュアル通りではない事に、どうしようかとおろおろする昇一。
しかし、彼は蛍光灯をもって高い街灯に自ら上り、街に光をともす。

するとパトカーがやってきた。
佐藤はいなくなっていた。
指名手配されていたのは、佐藤だったのだ。
佐藤の制服のポケットには銀のエンゼルが残されていた。
これは、明美が「自分で選ぶとあたらないから、あなたが選んで」と佐藤に頼んだ際に
佐藤が「自分で選んだものを買った方がいいですよ。あなたならどれを選びますか?」
と言って、明美の選んだチョコボールの箱をポケットに入れておいたものだった。
結局佐藤の選んだチョコボールは当たらず、明美は5枚目を得る事は出来なかったのだが
幸せの1枚は明美の選んだものだった。

翌朝、由希は帰ってきた。

昇一は由希に言った。
「話し合おう」

そして、暖かくなった東京に、ローソンのレジを打つ由希の姿が見られた。



というお話でした。
さて、西島ポイントいきます。
西島さん、ローソンと縁があるのか?制服姿も決まっておりました。
黙々と仕事をこなしつつ、地域の人とのコミュニケーションも取りつつ、人間関係もさりげなく見抜いている。
外部からきた男を卒なく演じ、主人公昇一の殻を割るお手伝いをします。
北海道にきたのは雪が見たかったからと言っていましたが、どうやら縁のある女性がこの地にいたらしく、その女性の遺影に手をあわせ、残された家族の為に木を切り、道を整備する親切さ。
折り目正しい美しい所作の西島さんがここにも出現。
どうして、こうもナチュラルに敬語が使えるんだろう??と思ってしまいます。
当時30歳ごろですが、やはりきちんと場をわきまえる事を私生活でも積み上げてきているからなのでしょうね。演技して無理して話しているのではなく、するっと出ているのがよくわかります。
うすく笑って、存在感を出すお得意の西島ラインも健在です。

で、笑える事にCUTではぼこぼこにされましたが、この映画では大泉さんをぼこぼこに(…と入っても2発で相手がダウンしたので終わりなんですが)しています。その顔で由希をロッキーは追うのですが、一応、親父さんの代わりで西島さんが殴るという事になっていましたが、殴ってくれと言われ、あまり躊躇せずにボンボンと軽くいくところがいい。

あと、風体は得体のしれないという意味で(もっとも西島さんの役では得体の知れない人というのもかなり多い訳ですが)セイジの雰囲気に似ている感じもしました。

ちょっと時期が外れていますが、北海道はまだ白いですし、今なら間に合うかな。
大泉さんの映画も西島さんの映画も現在ヒット中ですので、この二人のそろい踏みもおもしろいですね。


そういえば、昨日は凄い数のアクセス数でありがとうございます。
苺効果凄いですね。
しかし、あと2週で見納め悲しいわ。
しばらく、西島さんとテレビで会えるのはCMかな。
あとは、映画を見て待つ、新作を待つ日々ですね。
高崎映画祭の出演も決まった様です。
チケットがんばってみるかな…
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CASSHERN [2004映画]


CASSHERN [DVD]

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セイジ公開記念!!
伊勢谷さんと、西島さんの共演作!!!

といっても、一緒にでているCUTは無いのではないかというほど、接点無し。
まあ、内容の話よりもキャストを並べよう。

伊勢谷友介:東鉄也/キャシャーン(元兵士、新造人間)
麻生久美子:上月ルナ
寺尾聰:東博士
樋口可南子:東ミドリ
小日向文世:上月博士
宮迫博之:アクボーン(新造人間)
佐田真由美:サグレー[1](新造人間)
要潤:バラシン(新造人間)
西島秀俊:上条ミキオ/上条中佐
及川光博:内藤薫(日興ハイラル社員)
森口瑤子:ルナの母親
鶴田真由:ブライキング・ボスの妻
寺島進:坂本(東鉄也の従軍時代の上官)
玉山鉄二:関口(東鉄也の従軍時代の戦友)
りょう:池上(東ミドリの助手)
大滝秀治:上条又一郎/上条将軍(上条中佐の父)
三橋達也(特別出演):老医師
唐沢寿明:ブライキング・ボス(新造人間)


なんだよ、これ…だれが主役でもいいんじゃね?という人使いの荒さ。

と、言うのも監督の紀里谷のデビュー作であり、彼は当時の歌姫 宇多田ヒカルの当時夫。
エンディングも彼女が歌っている。
ので、6億もかけて作ったらしい…

当時から、宇多田の映画みたいな感じで、あまり評価は高くはなかったが、当時見た感想としては
ちかちかするんだよ〜という、SF。
西島さんは硬くてよろし。伊勢ちゃんかっこええ、玉鉄いいじゃないか。
寺島進さんさりげなく私はあなたが好きです。要潤くんもいる。あああミッチーーーーがあ

という感じでございました。あつ、唐沢さんもね。
というわけで、あまり内容は覚えていなかったが、こうして見直してみるとなるほどな…と思うストーリー。

かなり大雑把に書くと
ベートーヴェンの月光第一楽章にのせて進む所は、私は好きだ。
伊勢谷さんの声とピアノが重なり合い、話を重くさせている(良いのか悪いのかは別として)

東博士は内藤の会社の支援(というよりも軍の後押し)を受け、新造人間の開発をする。
未来のアジア、戦時中という設定。
上条将軍初め、軍の上層部は新造人間の開発を強く望む。自身の死を伸ばす為に。

東博士は、病気の妻の為に開発に心血をそそぐが、そんな父に息子鉄也は反抗。
軍に志願する。軍人になった鉄也は第七管区で罪なき人を殺し、そして自らも死ぬ。

しかし、彼は葬儀の時に稲妻がなり、実験用のプールに入っていた人のパーツが結合し合い
新造にんげん誕生。しかし、予想外の展開に驚いた内藤が、彼らを殺す。
しかし、生き残りが人類抹殺のために、ロボットを使う。
それに、立ち向かうのは、死んだはずの鉄也。
あの実験用プールは実際は、器官をつくりあげることはできなく、死体をパーツにし、ニンゲンらしき
ものをつくる培養液的なもので、それを用い、東教授は鉄也を新造人間にしてしまう。

そして、上月博士の開発したスーツを着用してロボット達に向う。

で、ここから通例西島ポイントいきます。
西島さんは上条将軍の息子、上条中佐。
しかしながら、クーデターを起こします。
刀を抜いて、顔が血まみれ。
そして、自身が握る訳ですが…まさに「血まみれ将軍」
どうも、ジェネラルルージュがこの辺から取り付いていたみたいですね^^;

ただ、個人の利益主の父親達をひっくり返しただけあって、演説は立派よ。
西島節。
冷たい瞳で、淡々と 三島由紀夫調の話し方です。

まあ、最後は死んじゃうのですが、話の中では悪い人ではないですね。はい。
むしろ、切っ掛けをつくった人ですね。良い方向に。


この話、実は先にも書きましたが、親子間の葛藤(伊勢ちゃんちと西島さんち)
伊勢ちゃんと彼女、 東教授と奥さん、 そして殺された第七管区の夫妻(唐沢さん鶴田さん)の
愛の形。

生きるということと、永遠という事と、愛という事と…

深読みすればかなり深いので、昔の竜の子プロのとは多分全然違うのではないかな。
見た事無いけど。

まだ、セイジみていないので、確かな事はいえませんが、つながりはあるような気もするな。

ただ、伊勢ちゃんの恋人役のルナちゃん。よくわかりません。
あの存在は萌えアニメ系にいそうだな。

まあ、ともかく、西島映画にしてはかなり豪華な映画ですので、目がチカチカします。
俳優人もですが、絵が。構図が。
写真家なんですよね。紀里谷さん。
まあ、良いアングルもあるけど、無理してるなーーという所もめだつような。

ただ、話の流れとしてはかなり深いので、好きな人は好きかも。

まあ、伊勢ちゃんの語りが一番良かったな。月光と。

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カナリア [2004映画]


カナリア [DVD]

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オウム事件と、女子小学生だったか、中学生が高速道路で車から飛び降りた話のミックス。

カルト教団 ニルヴァーナ に母親と妹と共に入信した少年、光一。
親に疎まれ、非行に走る少女、由希。

この2人が生きる為に歩き出す。

西島さんの役所は、この少年の心理的父親役。ホーリーネーム シュローパー 本名伊沢。
教団では「子供係」と呼ばれる職で、信者の子供達の世話や宗教教育担当。
しかし、教団内の隔離された施設にいた段階で、彼は信仰に対し反抗的な光一に言う。
「ラヴァナ(ホーリーネーム)強くなれ。光一!!」
光一のホーリーネームだけではなく、本名も言った。苦しそうな声で。
そのあたりで、彼の悩みが感じられた。
洗脳されていた中で、教祖に対する疑問が生じてきたのかもしれない。

そもそも、伊沢は自分が勧誘した若者や、後から入信したように思われる光一の母親にも抜かれている。
重要なポスト(教団幹部)にはつけなかった。
彼の忠誠が彼の気がつかない部分で脆い部分がある事に、教団が気がついていたのかもしれない。

教団が事件を起こしたあとか、前かはわからないが、脱会し呪縛から脱出している。
そして、元信者同士集まって、細々と社会生活を営む。

教団が事件を起こした後、教団の子供達は関西の児童相談所に送られた。
妹の朝子は祖父が引き取ったが、光一は信仰ものこっており、また祖父の複雑な感情もあり引き取られる事は無かった。祖父の娘、光一の母は、事件を起こした実行犯で指名手配されていた。

光一は児童相談所を抜け出し、妹を連れ戻しに東京へ向う。
その最中、由希に出会う。
由希は援助交際もする。なんでもする。
この2人が、時に話しながら、時に無言で、東京を目指す。
この間の2人が凄い。
この演技は…子役じゃないね。
東京に近づくにつれて2人とも何かが変わって行く。徐々に変わる。
宗教心も徐々に薄れて行く、援助交際もしなくなる。

そして、光一は伊沢と偶然に再開する。
「児相からにげてきたのか?」
と光一に問いかける伊沢。
うなずく光一に向けられた、包み込むような伊沢の笑顔。絶品。

西島さん演じる伊沢は、この光一の背中を押す「おとな」なんですね。
そして、優しく、賢い。

指名手配されている昔の仲間と再会したとき
「信じているんじゃない、信じたがっているんだ。信じていないと自分自身が壊れてしまうから。」
と、諭します。
それを、伊沢は自ら悟った。西島さんの演技は伊沢の愚直さを際立たせたのではないか?

この映画の中で、最も台詞のある大人が伊沢でした。
光一のおじいさんの住所がわかり旅立つ時、この映画一番の長セリフがあります。
この時の西島さんは必見。
スクリーンから観客に訴えかけるように言います。光一だけではなく、観客に向けて言っているようです。

「光一、お前は神の子でもニルヴァーナの子でもない。光一お前はお前だ。お前自身だ。それ以外の何者でもない。だから、おまえは自分で自分でしかないことに耐えられなくなるかもしれない。
重荷につぶされるな。
俺が俺でしかないように、お前がお前でしかない事に絶対に負けるな。」


光一はこの言葉を抱き、妹の元に向います。
その途中で、母を含む容疑者が集団自殺したことをニュースで知ります。
発狂したかのようになる光一。
母親の事をののしった祖父を殺す為に持っていた、ドライバーを自分に向けます。
しかし、由希がそれをとりあげ、一人祖父の家に向います。

結局、祖父は光一の母の代わりに妹を引き取り、叶わなかった娘の養育の理想成就をしたかったようです。
どうやら、厳格そうな祖父が母親が宗教に走った理由のひとつではあるようです。

由希がドライバーを祖父に向けた時、白髪になった光一が現れます。
ドライバーを床に落とし、

「我は全てを許す者なり」

妹と由希とともに歩き出します。
子供は親を選べない。
しかし、教団に訳もわからず入れられても母親を求めた光一。

生きていく。

白髪になったのは、光一の中に光の先が見えたからなのかもしれない。


先が見えれば、西島さんが言った「信じる」という思考が薄まる。
カルトからの離脱。


しかし、あの事件は壮絶だったために、この映画もなかなか…
今も続く事件。
あの時の子供達は、今はどうなっているのか?
そして、あの時よりも不穏になってきた世の中で、カルトや社会心理がどうなっているのか?
改めて考えられる作品です。


そして、西島ポイントは。
やはり、あの長セリフなのですが…
あの変な宗教服みたいなの(上下白)が、妙に似合わない。
後半の作業服で落ちつきました。私。
髪の毛が、ぼわあああんと無造作な感じでいいなあ。

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雨よりせつなく [2004映画]


雨よりせつなく [DVD]

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「結婚しよう」
と、映画開始直後に西島さんが言えば、私にはそれで終わりなんですけど…
〜言われてみたいものだ。

見た後の素直な感想としては、両方ともその時は結婚する必要がなかったんじゃないかな?
という事でしょうか。
水野綾子という30歳近くのOLさんと、同じ会社の倉沢(西島さん)のラブストーリ。
人肌恋しい時期に互いが存在して、結婚という事も考えたけど…という印象を受けました。
よくある話というか、女性としては焦る時期に同棲相手と別れ、同時期にちょいと魅力的な同僚がいた。
男の方も、それなりの時期であり、互いに合わない訳ではない。

ただ、男には過去があった(ここ、西島ポイント)
学生の頃に恋人を事故で失っていた。しかも、自分が運転する車で。
男は毎月、白いデンファレを一輪買う。
そして、綺麗で無機質な部屋に飾る。
それを10年。

そんな倉沢と距離を近づける水野。
倉沢も水野を追う。
そして、結婚話にする。窓の外で雨がふっているときに。
その時は受け入れた水野だったが、最終的には2人は一緒にはならない。なれない。

昔、「一番かわいそうな女は、死んだ女より、忘れられた女です」
という名言を読んだ事があります。

水野は、19歳で事故死した倉沢の彼女をかわいそうだと思っていたのではないかな?と。
でも、それって思い上がりじゃないかな。
結局、毎月デンファレを買い続け、水野との仲が深まっていく仲でも、その真っ白いデンファレを花束にしてしまうような倉沢の想い。
倉沢にしてみれば、忘れられない女なんですよね。水野がいようといまいと。
水野にしてみれば、そんな男は必要ないわけですね。仕事も順調。生活に安定性もある。

現実感のない生活だな。と思いました。なんだか、バブルの頃の作品か??と。

まあ、その程度の意気込みですと、死んだ女を想う男と結婚しても空しいだけでしょうなあ。
と、第三者視点で見てました。

一方の倉沢視点では、多分足を踏み出したつもりだったんでしょうね。
10年の事を思い出にして、新たな思い出を作ろうと。
そういった、背徳感的なものは持っていたのではないでしょうか?

なので、数年後、偶然再開した水野に
「私の事好きだった?」
と聞かれても、西島さん得意のあいまいな仕草に軽く微笑みを乗せて、二度振り返って何も言わなかったのかもしれない。
倉沢自身にも答えなんてわからなかったのかもしれませんね。

せつないと言えばせつない、煮えきらんといえば煮え切らねえ〜という作品でした。


そして、西島ファン的には…
えっと、背中の肋骨が綺麗にみれます。これ。
この角度は珍しいと思いますね。
あとは「結婚しよう」ですか。
その声だけ、着メロにしてもいいです。

そして、ここまで普通のサラリーマンも珍しいのかも。
相変わらず、何かしらの暗い部分は出す役ですけど。

西島ファンでしたら、お顔と声だけでもいける作品です。


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さよならみどりちゃん [2004映画]



さよならみどりちゃん [DVD]

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もう、どうしようもない男 ユタカ。
そんな男も天下一品に乗り移る(いや本質か?)西島さん。
女から見ると日本海溝に鎧兜つけて沈めたくなる男を、さわやかになぜか気品にじませてしまっているのは、何故だろう??

ゆうこ(星野真里)はユタカが好き。
初めて抱かれたときも、はにかんでユタカが「おれ彼女いる」
みどりというその彼女の名をユタカは悪びれもなキュートにゆうこに投げかける。

自称オッパイ星人のユタカくん。しかし、ゆうこちゃんは貧乳だよ。と、突っ込みたい!!
ゆうこはユタカにすすめられて、スナックのバイトをはじめます。
西島さん、『ルパン三世』歌っていました。下手です。酔っぱらい設定なので、下手で良いのですが、
これが、地じゃないのか??

ユタカはどんな女もだくけど、なぜかゆうこの所に戻ってくる。
まあ、官能シーンは肉体美、しかも、愛用は黒パン。ついでに生おしりも見れちゃいます。

誰でもいいのか、本当にみどりちゃんが好きなのか、ゆうこは一体なんなのか?
たまに、どうしようもなさそうなユタカくんが、ぽつんといいます。
親父は男好きで妹がいるらしい。
ホースを持って、水しぶきを浴びながらの無邪気な西島さん。
普通の男なんですけどね。一見。

結局、みどりちゃんにユタカは振られてしまいます。

ユタカにさんざん振り回されても、ゆうこは言います
「わたしゆたかだけなの」

その答えは
「ほんじゃな」
という一言だけ。


ユタカは単に遊びでゆうこにかかわっていた訳ではなさそうです。
でも、ダメ男なんだな。
そんな、どこかに引っかかりの見え隠れする、何かから逃避したそうなダメダメ男を、西島さんが変に爽やかに演じます。





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中立的正確な作品内容詳細はアマゾンなどでご覧下さい。あくまで、西島秀俊さんファン『うた』の偏向たっぷり、超個人的な感想、雑記、覚え書きです。もちろん、
ご本人、所属事務所等とは一切関係ありません。
ちなみに、巷ではロスジェネ世代と呼ばれている世代に属します。。


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