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ニンゲン合格 [1998映画]


ニンゲン合格 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD




役所広司さんという名俳優との共演作。
27歳位の西島さんにとっては、ドキドキでしたでしょうね。しかも監督はクロサワ氏。
最後のあっけなさが、黒澤監督の好きそうな展開ですが、そのあっけなさを出す事が若い西島さんの天分ダッタような気もする。
演じるというか、天然でいい感じ。
あまり何かをつけてしまうと、映画のもつ不思議な絆の存在が見えないような。

豊(西島さん)が10年間の昏睡状態から覚め、父の友人という藤森という男と暮らしはじめます。
藤森は、豊一家の住んでいた土地の一角を使い、釣り堀を営んでいる変な人。
豊一家は、14歳の頃までそこで『ポニー牧場』を営んでいましたが、この10年間に家族はバラバラに。

そんな所に馬が迷い込んできます。
その馬を手に入れ、牧場再建を豊は考えます。
その過程において、父、妹、母、同級生と会います。
失った10年間を取り戻そうとする豊。
藤森は不法投棄が見つかり逃げて行ってしまい、代わりに母と妹とその彼氏と同居することに。

「いつか、家族全員そろうかな?」

しかし、新興宗教にはまった父の乗った船が遭難。
心配する家族。
無事発見された父を映し出すテレビ。

幸せになりそうな予感を見せながらも、母と妹は去り、豊は一人になります。
そのとき、豊を10年前に跳ねた運転手と偶然再開。
幸せそうに見える豊に嫉妬したその運転手は牧場を破壊します。

最初は阻止しようとした豊、しかし、次第に豊にも変化が。

自分が築こうとしていたのは、今までの10年であっただけであるということに気がつきだしたのかもしれません。

そして、豊も牧場を壊します。
欠落した10年間を埋めていた自分を壊して、新しい生き方を作ろう

そんなときにひょっこり戻ってきた藤森。
大量の冷蔵庫のゴミを豊の土地に置きさり、一緒にここを出て行こうとします。

豊が崩れてきた冷蔵庫の下敷きになります。
「ちゃんと存在した?」
と最後に言い残しました。

そして家族が全員集まります。
豊の葬式に。


14歳から24歳までという大人になる期間が抜け落ちていた豊。
自分でも、どういう存在だか悩み苦しんだのでしょう。
ニンゲンなのかどうなのか??すらわからなかった??
その少年期から青年期までの過渡期のなかった、不思議な豊を西島さんが時には少年のように時には24くらいの大人のようにブレのある仕草を淡々と見せながら生きている豊を好演。

たしかに、短い間だったけど、ニンゲンユタカはいたんだよ。


で、西島ポイント。
若いので、線が細いですね。身体の線と言うか、何にしても。
今(2011)の方が身体は絞れているのかもしれませんが、弱々しい青年っぽい線が残っている。






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中立的正確な作品内容詳細はアマゾンなどでご覧下さい。あくまで、西島秀俊さんファン『うた』の偏向たっぷり、超個人的な感想、雑記、覚え書きです。もちろん、
ご本人、所属事務所等とは一切関係ありません。
ちなみに、巷ではロスジェネ世代と呼ばれている世代に属します。。


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