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蟲たちの家 [2005映画]





まず…うた はホラー系は苦手です。楳図かずおさんの本なんて触れません。(ごめんなさい)
毒が体にしみ込んでくるような気がするんだもの〜

だけど、これは見たよ。
うん多分原作は見ない方がいいな。いや、ホラー系の好きな方は見た方が良いと思いますよ。
監督も黒澤清監督でしたので、まあ、多分許容範囲か??と。

猜疑心の強い夫(西島さん)と、思い込みの激しい妻、その夫を慕う後輩女性と、妻のイトコ男性
という4人で話は進みます。
中核には カフカ「毒虫」がある様です。

まず、視点が変わります。
夫視線、妻視線。
夫は、妻が内向的で家からでない。ある日イトコとの浮気を自分に目撃されてから蟲になったと好意を寄せる後輩に告白する。
妻は、猜疑心の強い夫が自分を押さえ込んでいるとイトコに打ち明けている最中に、夫に目撃され浮気と誤解され、部屋に引きこもり蟲になりたいと願い、蟲になる。

で、結末は4人が夫婦の家に集い、妻のイトコは後輩の女性に頭を殴られ失神。その最中、蟲だった妻が巨大化し(蟲の状態で)、夫が心を傾けつつ合った後輩の女性を殺害。そして、夫は(彼から見て)ニンゲンの姿に戻った妻を抱きしめる。妻も夫を抱きしめる。
                            
失神していたイトコの男性が気がついたころには、妻はいつもの妻にもどっていた。夫は…

蟲になった。


文字にして書くとそれほど怖くもなんともないのですが、多分原作は恐ろしいだろう。。。。。
で、映画の方は黒澤監督らしい「内面的なグロ」って感じで、夫婦の奇妙な距離感を出している。
最後の妻を抱きしめる西島さんの演技。
待ち望んでいたものを手に入れた安堵と複雑さが入り交じりよかった。

ということで、原作を読んでいない私の解釈だと、きっと西島氏演じる夫の方が病的に猜疑心が強く、妻を蟲
にしたてあげていたんだろうな。と。
そして、妻が、自分に関心があるという事がわかった時点で(自分に好意を寄せている後輩女性を殺害)した
段階で、ある意味心が崩れた。そして、今度は自分が蟲になった。

しかし、妻もその後蟲のお世話をするんですよ。
愛があるって蟲になっても良いもんだな。

ちなみに、この夫婦、夫婦別室らしいです。
西島さん演じる御厨は不動産の営業マンなのですが、客にも「夫婦別室のよさ」を伝えています。
いや、良さというより必要性かね。

まあ、別室なら夫が蟲になってもいいわね。主食は野菜だけ切ってやれば良いんだし〜という
奥様。
あなたも蟲になるかもよ(ってそれは、うた のことです。)

でも、西島さんが蟲になったら喜んで世話をいたしますわ[黒ハート]
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中立的正確な作品内容詳細はアマゾンなどでご覧下さい。あくまで、西島秀俊さんファン『うた』の偏向たっぷり、超個人的な感想、雑記、覚え書きです。もちろん、
ご本人、所属事務所等とは一切関係ありません。
ちなみに、巷ではロスジェネ世代と呼ばれている世代に属します。。


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